SUZUKI TADASHI

鈴木 忠志

鈴木忠志鈴木忠志

 1939年静岡県清水市生まれ。1966年、別役実、斉藤郁子、蔦森皓祐らとともに劇団SCOT(Suzuki Company of Toga-旧名 早稲田小劇場)を創立。新宿区戸塚町の早稲田大学のそばに同名の小劇場を建設し、10年間活動する(2015年、早稲田大学は鈴木忠志に名称使用の了解を得て、跡地に「早稲田小劇場どらま館」を再建した)。1976年富山県利賀村に本拠地を移し、合掌造りの民家を劇場に改造して活動。1982年より、世界演劇祭「利賀フェスティバル」を毎年開催(現在の名称は「SCOTサマー・シーズン」)。世界各地での上演活動や共同作業など国際的に活躍するとともに、俳優訓練法スズキ・トレーニング・メソッドはモスクワ芸術座やニューヨークのジュリアード音楽院など世界各国の劇団や学校で学ばれている。独自の俳優訓練法から創られるその舞台は世界の多くの演劇人に影響を与えている。
 1974年、岩波ホール芸術監督、1988年、水戸芸術館芸術総監督を経て、1995年に静岡県舞台芸術センター芸術総監督に就任(2007年、退任)。日中韓三カ国共同の演劇祭であるBeSeTo演劇祭の創設者であり、また、演劇人の国際組織シアター・オリンピックスの委員の一人でもある。公益財団法人利賀文化会議理事長。2016年、中国・北京郊外の万里の長城の麓にある古北水鎮に、鈴木の演劇理念と訓練を教えるための演劇塾が創設された。
 情報誌「imidas2001」(集英社)の「20世紀を創った人々550」では、演劇の分野で、小山内薫(作家・演出家、築地小劇場創立者)、小林一三(阪急・東宝グループの創立者)、大谷竹次郎(松竹株式会社の創立者)、杉村春子(女優・文学座)、浅利慶太(演出家・劇団四季代表)らと並んで6人のうちの1人に数えられ、「理論・実践・教育・組織運営における新しい演劇人の在り方を示す代表的な存在である」と評されている。
 なお、ケンブリッジ大学が刊行している20世紀を主導した演出家・劇作家21人のシリーズに、メイエルホリド(露)、ブレヒト(独)、ストレーラー(伊)、ピーター・ブルック(英)、ハロルド・プリンス(米)、ムヌーシュキン(仏)、ロバート・ウィルソン(米)などとともに、アジア人としてただ1人選ばれ、すでに『The Theatre of Suzuki Tadashi』として出版されている。

 演出作品には、『世界の果てからこんにちはⅠ・Ⅱ』、『サド侯爵夫人(第二幕)』、『リア王』、『トロイアの女』、『ディオニュソス』、『シラノ・ド・ベルジュラック』、『エレクトラ』、『別冊 谷崎潤一郎』、『流行歌劇カチカチ山』、『廃車長屋の異人さん』、『イワーノフ』、『桜の園』、『三人姉妹』、『幽霊-別冊イプセン』、『廃車長屋のカチカチ山』、『劇的なるものをめぐってⅡ』、『ニッポンジン』、『からたち日記由来』、『幻影日誌』、『北国の春』、『津軽海峡冬景色』(SUZUKI'S WORKS参照

 著書・関連書には、『内角の和Ⅰ・Ⅱ』(而立書房)、『劇的言語』(共著、白水社)、『劇的なるものをめぐって』(工作舎)、『騙りの地平』(白水社)、『別冊新評 鈴木忠志の世界』(新評社)、『越境する力』(PARCO出版)、『演劇とは何か』(岩波書店)、『演出家の発想』(太田出版)、『劇的言語[増補版]』(共著、朝日新聞社)、『演劇の思想 鈴木忠志演劇論集成』、『鈴木忠志演出・台本集』(SCOT)、『THE WAY OF ACTING』、『CULTURE IS THE BODY』(TCG・全米演劇人協議会)などがある。なお、『CULTURE IS THE BODY』は、中国語、イタリア語、リトアニア語、ギリシア語、インドネシア語、ハンガリー語版も出版されている。(著作・関連書参照)

Productions by Suzuki

鈴木忠志構成・演出作品年譜(初演リスト)

1962

4月『象』(別役実作)俳優座劇場

6月『AとBと一人の女』(別役実作)砂防会館ホール

1966

5月『門』(別役実作)アートシアター新宿文化

11月『マッチ売りの少女』(別役実作)早稲田小劇場

12月『燭台』(延山政之作)早稲田小劇場

1967

2月『兎と狸』(太宰治原作)早稲田小劇場

4月『舌切雀』(太宰治原作)早稲田小劇場

4月『あたしのビートルズ或は葬式』(佐藤信作)早稲田小劇場

6月『マクシミリアン博士の微笑』(別役実作)早稲田小劇場

1968

4月『主役主役道者—歌舞伎十八番「鳴神」より』早稲田小劇場

11月『どん底における民俗学的分析』(別役実・鈴木忠志構成)早稲田小劇場

1969

4月『劇的なるものをめぐってⅠ—ミーコの演劇教室』早稲田小劇場

10月『少女仮面』(唐十郎作)早稲田小劇場

1970

5月『劇的なるものをめぐってⅡ—白石加代子ショウ』早稲田小劇場

8月『夏芝居ホワイト・コメディ』(鶴屋南北原作)アートシアター新宿文化

11月『劇的なるものをめぐってⅢ—顔見世最終版』早稲田小劇場

1971

11月『其の一・染替再顔見世』早稲田小劇場

1972

9月『其の二・〈哀劇〉ドン・ハムレット』早稲田小劇場

1974

12月『トロイアの女』(エウリピデス原作)岩波ホール

1975

10月『アトリエNo.3 夜と時計』早稲田小劇場

1976

8月『宴の夜・一』利賀山房

1977

3月『鏡と甘藍』(高橋康也作)早稲田小劇場

8月『宴の夜・二(サロメ)』(オスカー・ワイルド原作)利賀山房

1978

1月『バッコスの信女』(エウリピデス原作)岩波ホール

8月『宴の夜・三』利賀山房

11月『死の影』ルーブル美術館

1979

8月『宴の夜・四』利賀山房

11月『家庭の医学』(ローラン・トポール原作「ジョコ、記念日を祝う」)ディスコ・フルハウス

1981

7月ミュージカル『スウィーニィ・トッド』(スティーブン・ソンドハイム作詞・作曲)帝国劇場

1982

12月『昼餐会』早稲田小劇場池袋アトリエ

1983

8月『王妃クリテムネストラ』(アイスキュロス、エウリピデス原作)利賀山房

12月『悲劇―アトレウス家の崩壊』(アイスキュロス、エウリピデス原作)帝国劇場

1984

12月『リア王』(シェイクスピア原作)利賀山房

12月『三人姉妹』(チェーホフ原作)利賀山房

1986

8月『桜の園』(チェーホフ原作)利賀山房

1988

8月『ワーニャ伯父さん』(チェーホフ原作)利賀山房

1989

8月『遊人頌〈Ⅰ〉(ハムレット)』(シェイクスピア原作)利賀村健康増進センター

1990

3月『ディオニュソス—おさらば教の誕生―喪失の様式をめぐって1』(エウリピデス原作)水戸芸術館ACM劇場

1991

1月『マクベス—おさらば教の隆盛—喪失の様式をめぐって2』(シェイクスピア原作)水戸芸術館ACM劇場

7月『世界の果てからこんにちは』利賀 野外劇場

1992

1月『イワーノフ—おさらば教の道草—喪失の様式をめぐって3』(チェーホフ原作)水戸芸術館ACM劇場

1993

7月『ジュリエット—ロミオを待ちつつ』(シェイクスピア原作)利賀 野外劇場

1994

7月『帰ってきた日本』新利賀山房

1995

8月『エレクトラ』(宮城聰との共同演出)(ホフマンスタール原作)利賀 野外劇場

1996

4月『絃(いと)と幻—ジョン・シルバー』(唐十郎作)利賀山房

8月『カチカチ山』(太宰治原作)新利賀山房

1998

4月オペラ『リアの物語』(国際音楽祭ミュンヘン・ビエンナーレ)(細川俊夫作曲)ガスタイク・カール・オルフ・ホール

8月『鏡の家』利賀山房

10月『悲しい酒』静岡県舞台芸術公園「楕円堂」

1999

4月『シラノ・ド・ベルジュラック』(エドモン・ロスタン原作)静岡県舞台芸術公園 野外劇場「有度」

7月『さようなら利賀フェスティバル』新利賀山房

2000

6月『オイディプス王』(ソフォクレス原作)静岡県舞台芸術公園 野外劇場「有度」

6月能『善知鳥』(シテ 観世栄夫)静岡芸術劇場

11月『シンデレラ—ドラキュラの花嫁』静岡芸術劇場

2002

12月『ザ・チェーホフ』(イワーノフ、ラネーフスカヤ、ワーニャ伯父さん)静岡芸術劇場

2004

3月『別冊 谷崎潤一郎』静岡県舞台芸術公園「楕円堂」

5月『幽霊—別冊 イプセン』静岡県舞台芸術公園「楕円堂」

2005

3月『病院長屋の日本人たち』静岡県舞台芸術公園「BOXシアター」

12月『廃車長屋の異人さん—ゴーリキー作「どん底」より』静岡芸術劇場

2006

6月『羯諦羯諦-行く者よ、去り行く者よ』(高田みどり、真言声明の会出演)静岡芸術劇場

2007

5月『別冊 別役実―AとBと一人の女』静岡県舞台芸術公園「BOXシアター」

6月『サド侯爵夫人(第二幕)』(三島由紀夫作)静岡県舞台芸術公園「楕円堂」

2009

8月『廃車長屋のカチカチ山』利賀 野外劇場

12月オペラ『椿姫』(飯森範親指揮、藤原歌劇団合唱部、東京フィルハーモニー交響楽団)(ヴェルディ作曲)静岡 グランシップ 中ホール

2010

8月『新・帰ってきた日本』(長谷川伸原作)新利賀山房

2011

2月『茶花女』(アレクサンドル・デュマ・フィス原作「椿姫」)台北国家戯劇院

8月『新々・帰ってきた日本—「瞼の母」より』(長谷川伸原作)利賀 岩舞台

2012

5月『シンデレラ』(ロッシーニ作曲 オペラ「シンデレラ」より)静岡芸術劇場

2013

8月『新釈・瞼の母』(長谷川伸、ベケット他原作)新利賀山房

2014

8月『からたち日記由来』(鹿沢信夫作)利賀山房

8月『トロイアの女(新版)』(エウリピデス原作)新利賀山房

2016

8月『幻影日誌』(鹿沢信夫作)利賀山房

8月『ニッポンジン—「瞼の母」より』(長谷川伸、ベケット他原作)新利賀山房

2017

8月『北国の春』(鹿沢信夫作)利賀山房

2018

8月『津軽海峡冬景色』新利賀山房

2020

8月『世界の果てからこんにちはⅡ』利賀 野外劇場

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Chronology

活動年譜

1966
劇団「早稲田小劇場」を別役実、小野碩、斉藤郁子、蔦森皓祐らと結成。
早稲田小劇場(常打ち小屋)を落成。
1972
テアトル・デ・ナシオン<諸国民演劇祭>(フランス政府主催、ジャン=ルイ・バロー芸術監督)に招かれ参加。観世寿夫『道成寺』、観世栄夫『景清』、野村万作『瓜盗人』『釣狐』の一部と共に、鈴木忠志演出の『劇的なるものをめぐってⅡ』(白石加代子、斉藤郁子、観世栄夫出演)の一部を上演。以後、世界各地の演劇祭等に招聘され、34カ国90都市で公演を行う。
1973
ナンシー世界演劇祭(フランス、ジャック・ラング芸術監督)等で『劇的なるものをめぐってⅡ』を上演。
1974
岩波ホール芸術監督に就任。岩波ホール演劇シリーズ第1回公演として『トロイアの女』(観世寿夫、市原悦子、白石加代子、蔦森皓祐出演)を上演。
1976
富山県利賀村に劇団の活動拠点を移す。合掌造りの劇場・利賀山房を開場。開場記念公演として『宴の夜・一』を上演。
1980
アメリカの大学で教える。ウィスコンシン大学(ミルウォーキー、1980-)、ジュリアード音楽院(ニューヨーク、1981-)、カリフォルニア大学サンディエゴ校(1982-)。
1982
利賀村に財団法人国際舞台芸術研究所を設立、理事長に就任。
野外劇場(磯崎新設計)開場。
日本で初めての世界演劇祭「利賀フェスティバル」を開催。6カ国15作品を上演。ロバート・ウィルソン演出『聾者の視線』、タデウス・カントール演出『死の教室』、寺山修司演出『奴婢訓』、太田省吾演出『小町風伝』などが参加。以後、毎夏開催。
1983
「利賀国際演劇夏季大学」を開設。現在までに、世界41カ国から俳優、演出家等の演劇人が学びに来る。
1984
「ロサンゼルス・オリンピック芸術祭」で、アリアーヌ・ムヌーシュキン(フランス、テアトル・ド・ソレイユ)演出の『リチャード二世』、テリー・ハンズ(イギリス、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー)演出の『シラノ・ド・ベルジュラック』と共に、鈴木忠志演出『トロイアの女』がオープニング公演として上演される。
「早稲田小劇場」を「SCOT(Suzuki Company of Toga)」に改称。
1987
カリフォルニア大学との共同出資で利賀スタジオ(磯崎新設計)を落成。
1988
水戸芸術館演劇部門芸術総監督に就任(1994年まで)。専属劇団ACM(Acting Company Mito)を創設。SCOTの俳優の他にトム・ヒューイット、吉行和子、夏木マリらが参加。
アメリカ4劇団合同制作の『リアの物語』を演出。全米各地で147回上演。
1990
水戸芸術館ACM劇場(磯崎新設計)開場記念公演として『ディオニュソス-おさらば教の誕生-喪失の様式をめぐって1』を上演。
1992
アメリカの演出家アン・ボガートと共に「SITI(Saratoga International Theatre Institute)」をニューヨーク州サラトガ・スプリングス市に設立。日米2カ国語版『ディオニュソス』を上演。
オーストラリアとアメリカの俳優による『マクベス』をプレイボックス・シアター(メルボルン)で演出。
1994
シアター・オリンピックスを創設(委員は、テオドロス・テルゾプロス<ギリシア>、ロバート・ウィルソン<アメリカ>、ユーリ・リュビーモフ<ロシア>、ハイナー・ミュラー<ドイツ>、アントゥネス・フィーリョ<ブラジル>ら世界の演出家・劇作家10名)。
日中韓3カ国共同の演劇祭「BeSeTo(Beijing、Seoul、Tokyo)演劇祭」を創設(韓国国際演劇協会会長・金義卿、中国国立中央戯劇学院院長・徐曉鐘と共に)。第1回をソウルで開催し、『リア王』を上演。
新利賀山房(磯崎新設計)開場。
1995
静岡県舞台芸術センター(Shizuoka Performing Arts Center:SPAC)の芸術総監督に就任。
「第1回シアター・オリンピックス」がギリシアで開催され、『エレクトラ』(デルフォイ)と『ディオニュソス』(アテネ)を上演。
1996
フランス政府より、フランス芸術文化勲章を受章。
1997
静岡県舞台芸術公園開場。開場記念公演として『リア王』(楕円堂<磯崎新設計>)『ディオニュソス』(野外劇場「有度」<磯崎新設計>)を上演。
1998
世界数カ国の歌手によるオペラ『リアの物語』(細川俊夫作曲)を国際音楽祭ミュンヘン・ビエンナーレで上演。
1999
静岡芸術劇場(磯崎新設計)開場。開場記念公演として『カチカチ山』『ディオニュソス』を上演。
「第2回シアター・オリンピックス」を静岡で開催、芸術監督を務める。『シラノ・ド・ベルジュラック』『リア王』オペラ『リアの物語』を上演。
2000
演劇人の全国組織「財団法人舞台芸術財団演劇人会議」を設立、理事長に就任。
2001
オペラ『リアの物語』をボリショイ・オペラ(モスクワ)等の歌手で上演。
2002
ドイツの俳優による『オイディプス王』をデュッセルドルフ市立劇場で演出。エピダウロス古代劇場(ギリシア)でも上演。
2003
国際スタニスラフスキー財団より、スタニスラフスキー賞を受賞。
2004
日露の文化交流を促進する「日露文化フォーラム」を創設。日露双方から政治家、文化人等が参加。
ロシアの俳優による『リア王』をモスクワ芸術座の定期公演演目として演出。
ケンブリッジ大学が刊行している20世紀を主導した演出家・劇作家21人のシリーズにアジア人としてただ1人選ばれ、「The Theatre of Suzuki Tadashi」として出版。
2006
新国立劇場で4作品(『シラノ・ド・ベルジュラック』『オイディプス王』『イワーノフ』『リア王』)を連続上演。
2007
静岡県舞台芸術センターの芸術総監督を退任。
ロシアの俳優による『エレクトラ』をタガンカ劇場(モスクワ)の定期公演演目として上演。
利賀創造交流館に芸術劇場(ブラックボックス・シアター)を開場。
2008
韓国とロシアの俳優による『エレクトラ』(韓国アンサン・アーツ・センターとアルコ芸術劇場の共同制作)を演出。
2009
利賀 岩舞台を開場。
2010
中国の大学で教える。上海戯劇学院(2010-)、中国国立中央戯劇学院(2012-)。両大学の名誉教授となる。
「第5回シアター・オリンピックス」が韓国・ソウルで開催され、『ディオニュソス』を韓国国立明洞芸術劇場で上演。
2011
台湾の俳優で「茶花女=椿姫」を演出、台北国立中正文化中心・国家戯劇院で上演。
2012
エジンバラ国際フェスティバル(イギリス)で『エレクトラ』を上演。
創立メンバーである斉藤郁子(SCOT事務局長)死去。
2013
利賀中村体育館を増改築して利賀大山房を開場。開場公演は『羯諦羯諦』『ディオニュソス』
2014
「第6回シアター・オリンピックス」が中国・北京で開催され、『リア王』『シラノ・ド・ベルジュラック』を長安大劇院で上演。
2015
北京郊外の万里の長城の麓にある古北水鎮長城劇場の開場記念公演として『ディオニュソス』を上演。2016年より、中国の演劇人のための「古北水鎮芸術塾」を毎春開催。
鈴木忠志の演劇論を英訳した「CULTURE IS THE BODY」がTCG(全米演劇人協議会)より出版される。その後、中国、イタリア、リトアニア、ギリシア、インドネシア、ハンガリー等で翻訳出版。
2018
インドネシア、中国、日本の俳優による『ディオニュソス』(日本・インドネシア共同制作)をプランバナン寺院群前の野外劇場で上演。
2019
「第9回シアター・オリンピックス」を日露共同で開催。日本開催(利賀、黒部)の芸術監督を務める。日本開催では、『リア王』『羯諦羯諦』『世界の果てからこんにちは』『サド侯爵夫人』『ディオニュソス』を上演し、ロシア開催ではサンクトペテルブルクで『シラノ・ド・ベルジュラック』『羯諦羯諦』を上演。
国際演劇協会(国連教育科学文化機関(ユネスコ)の舞台芸術部門、本部・パリ)より、リュビーモフ賞を受賞。
国際演劇評論家協会(国連教育科学文化機関(ユネスコ)に属する国際的舞台芸術評論家の協会、本部・パリ)より、タリア賞を受賞。
創立メンバーである蔦森皓祐、死去。
2020
創立メンバーである別役実、死去。
2021
インドネシア、日本の俳優による『エレクトラ』(日本・インドネシア共同制作)を演出。
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International Tour

海外公演歴

アメリカ

1979
ニューヨーク
1979
ミルウォーキー
1982
シカゴ
1982
セントルイス
1984
ロサンゼルス
1985
ワシントン
1985
サンディエゴ
1986
ボルチモア
1987
バークレイ
1987
ミネアポリス
1988
スプリングフィールド
1991
パーチェス
1992
サラトガスプリングス
2001
アイオワ
2001
サンフランシスコ
2001
デラウェア
2001
ピッツバーグ

アルゼンチン

1993
ブエノスアイレス

イギリス

1985
ロンドン
2012
エジンバラ

イタリア

1977
ローマ
1985
ウディネ
1985
ヴェネツィア
1986
ミラノ
1994
ヴィチェンツァ
2003
アスティ
2009
ナポリ

インドネシア

2018
ジョグジャカルタ
2023
ジャカルタ

オーストラリア

1988
シドニー
1989
キャンベラ
1989
メルボルン
1992
アデレード
1992
ホパート

オーストリア

1992
ウィーン

オランダ

1973
アムステルダム

カナダ

1995
トロント

韓国

1986
ソウル
2003
ウィジョンブ
2008
アンサン

ギリシア

1985
アテネ
1985
テッサロニキ
1985
デルフォイ
2002
エピダウロス

コロンビア

1998
ボゴタ

ジョージア

2016
トビリシ

シンガポール

2009
シンガポール

スイス

1986
ジュネーブ

スウェーデン

1996
ストックホルム

スペイン

1986
マドリッド
1986
テネリフェ
1986
ラスパルマス
1987
パンプローナ
1987
ビルバオ

台湾

2007
台北
2011
高雄

中国

1996
北京
1996
上海
2008
南京
2016
広州
2018
マカオ

チリ

1993
サンチャゴ

デンマーク

1985
コペンハーゲン

トルコ

1998
イスタンブール

ドイツ

1977
ベルリン
1977
ボン
1985
フランクフルト
1987
シュツットガルト
1998
ミュンヘン
2002
デュッセルドルフ

ハンガリー

2023
ブダペスト

フィンランド

1989
ヘルシンキ
1989
ラフティ

フランス

1972
パリ
1973
ナンシー
1987
グルノーブル
1987
ボルドー
1987
ランス
2003
モンペリエ

ブラジル

1993
サンパウロ

ブルガリア

2009
ソフィア

ベルギー

1985
ブリュッセル
1987
アントワープ

香港(中国)

1986
香港

ポーランド

1975
ワルシャワ
1975
ブロツワフ

ポルトガル

1977
リスボン

リトアニア

2010
ビリニュス

ロシア(ソ連)

1991
モスクワ
2005
サンクトペテルブルク

※公演年は、初めて公演した年を記載。
複数回公演を行っている都市も多数ある。

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Writings by Suzuki

著作

『鈴木忠志演劇論集 内角の和』(而立書房 1973年)

『鈴木忠志演劇論集 内角の和』(而立書房 1973年)

1960年代後半から1970年代初頭に、世界的に起こった新しい演劇創造の意義を、日本の状況を踏まえながら明確にした、日本の現代演劇を代表する記念碑的論集。
2003年、新装復刻版(『鈴木忠志演劇論集 内角の和Ⅰ』)。

『劇的言語』対話 鈴木忠志・中村雄二郎(白水社 1977年)

『劇的言語』対話 鈴木忠志・中村雄二郎(白水社 1977年)

演劇と哲学の現場を生きる二人の創造的な討論によって、身体と言語の関係を根源から捉え返し、演劇や哲学の歴史的な存在意義を浮き彫りにした文化論の成果。

『劇的なるものをめぐって 鈴木忠志とその世界』(工作舎 1977年)

『劇的なるものをめぐって 鈴木忠志とその世界』(工作舎 1977年)

鈴木忠志の初期の代表作であるとともに、日本<現代演劇>の出発点を告知した名舞台を、上演台本の他に、対話、脚注、舞台評、インタビューなどによって構成し、鮮明に開示した独創的書物。

『騙りの地平』(白水社 1980年)

『騙りの地平』(白水社 1980年)

富山県利賀村に残された伝統的な民家・合掌造りを新しい創造活動の拠点とすることによって、自身の演劇論を、歴史的・民俗的な視野をもとりいれて、より鮮明に磨きあげた著者の第二評論集。

『別冊新評 鈴木忠志の世界』(新評社 1982年)

『別冊新評 鈴木忠志の世界』(新評社 1982年)

生い立ちから、演劇活動に関わっていく経緯、さらには初期早稲田小劇場の活動の秘密を明らかにする長時間インタビュー。
別役実、唐十郎、太田省吾、清水邦夫らの同時代論、白石加代子、吉行和子、市原悦子ら女優の文章と、1982年までの年譜で構成。

『越境する力』(PARCO出版 1984年)

『越境する力』(PARCO出版 1984年)

<家>について、<集団>について、あるいは<身体訓練の方法>などを論じながら、伝統文化と現代文化を構造的に解剖しつつ架橋する。1980年代初期の力作評論を収録した第三評論集。

『演劇とは何か』(岩波新書<岩波書店> 1988年)

『演劇とは何か』(岩波新書<岩波書店> 1988年)

演出について、演技について、集団についてなど、チェーホフと近代演劇を入り口にして、独自の演劇思想を平易に解き明かしながら、現代社会における演劇の重要な意味と役割を明快に提示する。

『演出家の発想』(太田出版 1994年)

『演出家の発想』(太田出版 1994年)

演劇行為という集団の経験を方法化してきた著者の、30年にわたる創造・批評活動の中から、空間・身体・言語という視角から照射した日本文化・制度論の精髄500枚を集大成。

『劇的言語[増補版]』対話 鈴木忠志・中村雄二郎(朝日文庫<朝日新聞社> 1999年)

『劇的言語[増補版]』対話 鈴木忠志・中村雄二郎(朝日文庫<朝日新聞社> 1999年)

オウム事件以後、<演劇>の可能性はどこにあるのか。1970年代の半ばに行なわれ、古典的名著の誉れ高い「対話」に、新対話を増補して刊行。デジタル化・情報化時代に対峙する<言葉と身体と場の力>としての<演劇>を再検討する。

『鈴木忠志演劇論集 内角の和Ⅱ』(而立書房 2003年)

『鈴木忠志演劇論集 内角の和Ⅱ』(而立書房 2003年)

グローバリゼーション下における芸術文化活動の課題とは何かを問う。演出家=芸術家であると同時に、思想家としても国際的な活動を展開してきた著者の、世界的視野を踏まえて発言する近作エッセイ集。

『Culture is the Body 文化は身体にある』(SCOT 2008年)

『Culture is the Body 文化は身体にある』(SCOT 2008年)

「文化は身体にある―足の文法」、「日本社会の変化と伝統」など、鈴木忠志の代表的論文五篇に演出作品年譜、海外公演歴、舞台写真や利賀村の風景写真を加えて構成。英文と日本文による二カ国語版。

『演劇の思想 鈴木忠志演劇論集成』(SCOT 2020年)

『演劇の思想 鈴木忠志演劇論集成』(SCOT 2020年)

日本の「伝統文化」の検証とその批判的承継、世界の「古典作品」の創造的読解、さらには情報化・デジタル化社会における身体文化の諸問題の解析に至るまで、常に根源的でアクチュアルな思想的視座を構築してきた演出家・鈴木忠志の、40年余にわたる創造活動の中から精選された、<演劇=批評>のエッセンスを集成。

『演劇の思想 鈴木忠志演劇論集成Ⅱ』(SCOT 2021年)

『演劇の思想 鈴木忠志演劇論集成Ⅱ』(SCOT 2021年)

俳優訓練法(スズキ・トレーニング・メソッド)によって鍛えられた、強固な<身体=言語>の共同性の上に構築された国際演劇集団SCOT。対立と融合とが不断に拮抗する動的緊張の美に溢れた舞台創造を通して、常に世界の前衛演劇を牽引し続けると同時に、多様な東西文化の、より深いレベルでの<出会い>の地平を切り拓いてきた<鈴木演劇>の構造的基盤を呈示する、演劇論集第二弾。

『演劇の思想 鈴木忠志演劇論・対話篇』(SCOT 2023年)

『演劇の思想 鈴木忠志演劇論・対話篇』(SCOT 2023年)

日本の伝統文化の本質、現代演劇の情況、西洋の芸術思想の解明まで、一貫して鈴木演劇に関心を示しつづけてきた文化界の第一人者、哲学者 中村雄二郎、建築家 磯崎新、演劇評論家 渡辺保と、鈴木忠志が演劇の本質をめぐって徹底討論。

『鈴木忠志演出・台本集』(SCOT 2009年/2014年/2021年)

『鈴木忠志演出・台本集』(SCOT 2009年/2014年/2021年)

上演台本に、舞台写真、装置図を配し、詳細な脚注によって、俳優の動き、音楽、照明などを指示する鈴木忠志演出・台本集Ⅰ『リア王』『ディオニュソス』(2009)、Ⅱ『シラノ・ド・ベルジュラック』『廃車長屋の異人さん』(2009)、Ⅲ『世界の果てからこんにちは』『帰ってきた日本』(2009)、Ⅳ『トロイアの女』『からたち日記由来』(2014)、Ⅴ『世界の果てからこんにちはⅠ』『世界の果てからこんにちはⅡ』(2021)を刊行。

『鈴木忠志発言集 見たり・聴いたり』『鈴木忠志発言集 見たり・聴いたり』

『鈴木忠志発言集 見たり・聴いたり』
2010.01-2011.06(SCOT 2011年)
2011.07-2012.06(SCOT 2012年)
2012.07-2013.08(SCOT 2013年)
2013.09-2015.03(SCOT 2015年)
2015.03-2016.06(SCOT 2016年)

作品創造や公演をはじめとして、演劇、利賀村のこと、時事問題など、幅広い出来事をテーマとしてこれまでSCOT公式サイトに掲載してきた鈴木忠志のブログに、舞台写真や利賀の風景写真などを加えて書籍化。2016年出版のブログ集は〈特集〉「利賀の過去・現在・未来」として、これまで鈴木忠志が執筆した文章やトーク・対談なども掲載している。

『THE WAY OF ACTING THE THEATRE WRITINGS OF TADASHI SUZUKI』 THOMAS RIMER(THEATRE COMMUNICATIONS GROUP 1986年)

『THE WAY OF ACTING THE THEATRE WRITINGS OF TADASHI SUZUKI』 THOMAS RIMER(THEATRE COMMUNICATIONS GROUP 1986年)

「足の文法」、「家(ヤ)と家(イエ)」、「集団と経験」、「利賀フェスティバルのこと」、「過疎村のこと」、「日記から」、戯曲『クリュタイメストラ』の英訳。

『CULTURE IS THE BODY』(TCG 2015年)

『CULTURE IS THE BODY』(TCG 2015年)

2008年に出版した『Culture is the Body 文化は身体にある』を、近年の創作活動や思索をもとに再考し、英語で纏め直した一冊。これまで鈴木忠志と活動を共にした海外の演出家や俳優からのインタビューなども収録した、鈴木忠志の演劇論の決定版。翻訳:Kameron H. steele

『文化就是身体 CULTURE IS THE BODY』(上海文艺出版社 2017年/2019年)

『文化就是身体 CULTURE IS THE BODY』(上海文艺出版社 2017年/2019年)

2015年に出版された『Culture is the Body』を中国語に翻訳。2019年には改訂版が出版された。翻訳:李集庆

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『FOOT WORK 足の生態学』 鈴木忠志・磯崎新・高橋康也・山口昌男(PARCO出版 1982年)

『FOOT WORK 足の生態学』 鈴木忠志・磯崎新・高橋康也・山口昌男(PARCO出版 1982年)

250余点の写真図版とともに繰り広げる<足の祭典>。演劇、建築、西洋文学、文化人類学など、日本を代表する四人の論客が、<足>をめぐって展開する論考。
足の発見(座談) ― 鈴木忠志、磯崎新、高橋康也、山口昌男
足の文法 ― 鈴木忠志
ユカの現象学 ― 磯崎新
足の変幻 ― 高橋康也
足から見た世界 ― 山口昌男

『鈴木忠志対談集』 (リブロポート 1984年)

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<近代日本>の思想的課題と向き合う10の対話―別役実、大岡信、磯崎新、高橋康也、月村敏行、土方巽、三浦雅士、寺山修司、勅使河原宏、山口昌男。
日本社会の変化のただなかで活躍した文化芸術界のパイオニアたちとの対話。

『演劇の思想 鈴木忠志論集成』 ([財]静岡県舞台芸術センター 2003年)

『演劇の思想 鈴木忠志論集成』
([財]静岡県舞台芸術センター 2003年)

芸術家、批評家、学者たちによる鈴木忠志とその舞台についての論考。
別役実、磯崎新、八木柊一郎、扇田昭彦、高橋康也、広末保、鴻英良、三浦雅士、渡辺保、清水徹、細川俊夫、吉田秀和、内田芳明、山口昌男、大岡信、市川浩、松岡正剛、渡邊守章、佐伯隆幸。

『シンポジウム・劇場芸術の地平』([財]舞台芸術財団演劇人会議 2005年)

『シンポジウム・劇場芸術の地平』
([財]舞台芸術財団演劇人会議 2005年)

劇場制度・芸術教育・文化政策を徹底検証する対話とシンポジウム。
中村雄二郎、渡邊守章、磯崎新、伊藤洋、山口昌男、渡辺保、菅孝行、三善晃、長木誠司、松本猛、金森穣、鈴木滉二郎、伊藤裕夫、野田邦弘、五十嵐武士、袴田茂樹、片山善博、石井隆一、田村孝子、三輝容子ら、各界で活躍する人たちと鈴木忠志が語る。

『演出家の仕事 鈴木忠志読本』 (SCOT 2007年)

『演出家の仕事 鈴木忠志読本』 (SCOT 2007年)

多方向的・多面的な<演出家>という存在の全貌を解き明かす。 大岡淳、鈴木滉二郎、別役実、細川俊夫、金森穣、大久保満男、磯崎新、高橋康也、柄谷行人らの鈴木忠志論に、ユーリー・リュビーモフ、ロバート・ウィルソン、テオドロス・テルゾプロスの鈴木忠志についてのエッセイ、宮城聰との対話、鈴木自身のエッセイ、演出作品年譜、海外公演歴で構成。

『戦う演劇人 戦後演劇の思想』 菅孝行 (而立書房 2007年)

『戦う演劇人 戦後演劇の思想』 菅孝行 (而立書房 2007年)

<演出家>の存在意義はどこにあるのか。 千田是也、浅利慶太、鈴木忠志という三人の演出家を通して、日本現代演劇の歴史と思想を読み解きながら、「劇場人」としての「演劇人」のあり方を問う、同時代精神史としての本格的な評論。

『ANCIENT SUN, MODERN LIGHT Greek Drama on the Modern Stage』 MARIANNE McDONALD(Columbia University Press 1992年)

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鈴木忠志、ピーター・セラーズ(演出家、アメリカ)、トニー・ハリソン(劇作家、イギリス)、テオドロス・テルゾプロス(演出家、ギリシア)などの演劇人が、ギリシア悲劇を解析して、いかに現代演劇を創り出しているかを論じている。

『Performing Shakespeare in Japan』 Edited by Minami Ryuta、Ian Carruthers、John Gillies(CAMBRIDGE UNIVERSITY PRESS 2001年)

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日本の演劇人、鈴木忠志、蜷川幸雄、出口典雄、野田秀樹などがシェイクスピアをどのように捉え、舞台化しているかの評論と、本人たちへのインタビューによって構成。

『The Theatre of Suzuki Tadashi』 Ian Carruthers、Takahashi Yasunari(CAMBRIDGE UNIVERSITY PRESS 2004年)

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メイエルホリド、ブレヒト、ストレーラー、ピーター・ブルック、ハロルド・プリンス、ムヌーシュキン、ロバート・ウィルソンなど、20世紀を主導した21人の演出家・劇作家をとりあげて論じたケンブリッジ大学出版のシリーズ「Directors in Perspective」の一冊。

『THE THEATRE PRACTICE OF TADASHI SUZUKI』 PAUL ALLAIN(Methuen 2009年)

『THE THEATRE PRACTICE OF TADASHI SUZUKI』 PAUL ALLAIN(Methuen 2009年)

鈴木忠志のトレーニングメソッドを学んだ著者が、そこから鈴木忠志の演劇人としての活動の軌跡と舞台の特質を論じている。2002年に出版された『THE ART OF STILLNESS THE THEATRE PRACTICE OF TADASHI SUZUKI』の改訂版。

『鈴木忠志対談集〈私たち〉は必要とされるのか?!』(SCOT 2013年)

『鈴木忠志対談集〈私たち〉は必要とされるのか?!』(SCOT 2013年)

2012年に吉祥寺シアターで行われた連続対談、「〈私たち〉は必要とされるのか?!」。対話者それぞれが立つ領域が直面している問題を、その領域に携わる「作家」、「学者」、「批評家」などの在り方を通して点検し、現在の文化・社会状況から、私たちの進むべき方向を透視する。
対話者:渡辺保、金森穣、菅孝行、大澤真幸、水野和夫

『斉藤郁子 SCOTの軌跡を語る』(SCOT 2012年)

『斉藤郁子 SCOTの軌跡を語る』(SCOT 2012年)

劇団の創立メンバーの1人で、SCOTの制作やシアター・オリンピックスのプロデューサーなどを務めた故・斉藤郁子による記録。長い間劇団を支えた制作者の視点からこれまでのSCOTの活動を綴った文章と、磯崎新、ロバート・ウィルソン、テオドロス・テルゾプロス、菅孝行、鈴木忠志の文章や、活動を共にした人々の写真で構成。

『鈴木忠志論集成 演劇の思想Ⅱ』(SCOT 2017年)

『演劇の思想 鈴木忠志論集成Ⅱ』(SCOT 2017年)

国境を越えて展開する鈴木忠志の国際的な創造活動の核心とは何か?!演劇の現場と批評の言葉との創造的対話の集成、第二弾。
磯崎新、アリソン・フィンドレー、水野和夫、大澤真幸、菅孝行、梅棹忠夫、大久保満男、ロバート・ウィルソン、テオドロス・テルゾプロス、エレン・ローレン、柄谷行人、高橋康也、大岡淳、岡田素之、本橋哲也、山村武善、苅部直、渡辺保

『文化就是身体 CULTURE IS THE BODY』(上海文艺出版社 2017年/2019年)

『演出家 鈴木忠志―その思想と作品』(岩波書店 2019年)

演劇評論の第一人者であり、活動初期から鈴木忠志の活動を観続けて来た演劇評論家渡辺保による鈴木忠志論の集成。鈴木の活動初期から現在までの代表作を取り上げ、丹念に読み解き、鈴木忠志の思想と演出の本質を明らかにする。

「寺山修司、唐十郎、鈴木忠志、蜷川幸雄、佐藤信と並べてみると、この五人はそれぞれ異色の面白さを持っている。しかし、この五人のなかで、私が特に鈴木忠志に興味を持っているのは、(中略)鈴木忠志がもっとも深く言葉と俳優の身体の関係を追求したからにほかならない。その追求は、演劇の原点に及んで、独自の俳優術を生み、そして戯曲の形式の本質を問う芸術的なものであった。
——序章「演劇の原点」より

「演劇で<世界>を変える 鈴木忠志論」(航思社2021年)

『演劇で<世界>を変える 鈴木忠志論』(航思社2021年)

著者・菅孝行は「『世界水準』に達している日本の演出家は、鈴木忠志だけだ――」と評する。学生時代から現在に至るまでの鈴木忠志の活動の全貌を、日本社会の時代背景と関連付けながら精緻に分析した「鈴木忠志論」。

「鈴木忠志と利賀村 世界演劇の地平へ」(能登印刷出版部2021年)

『鈴木忠志と利賀村 世界演劇の地平へ』(能登印刷出版部2021年)

鈴木忠志の利賀村入村以来、40数年間にわたって利賀村に通い続け、劇評を北日本新聞や富山新聞に寄稿してきた杉田欣次、北日本放送で報道を通じて鈴木演劇に接してきた向井嘉之による共著。

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