SEASON

シーズン

August,25,2023 ~ September,10,2023

SCOTサマー・シーズン2023

SCOT SUMMER SEASON 2023

8月25日(金)-9月10日(日)

 

利賀はマスマス上機嫌!

利賀村では、コロナ禍でも、創造活動、公演活動を継続することができました。そればかりではなく、農耕作業が劇団の活動に加わり、トマト、ナス、ピーマン、セロリそして、利賀特産の白い伯爵カボチャなど、新鮮な野菜も収穫できるようになり、観客の皆様にもお配りできるまでになりました。
今年は、再び世界から演劇人が集まり、人々が同じ時間と空間を共有する舞台芸術の豊かさを体験し、その大切さを考える場になります。
昨年に引き続き、鈴木忠志が理事長を務める利賀文化会議と文化庁、日本芸術文化振興会との共催で、次代の演出家が競演する事業も行います。また、様々な方が参加するシンポジウムでは、多様な視点から未来を展望する議論を行います。
なお、花火劇『世界の果てからこんにちはⅠ』の終演後には、ご希望の方には、伯爵カボチャをお持ち帰りいただけます。








公演演目

『世界の果てからこんにちはⅠ』
構成・演出:鈴木忠志、出演:SCOT
宗教人の世俗的会話や日本の民族主義者の妄言、歌謡曲に表出される自己満足的でセンチメンタルな抒情など、時として日本人が陥るバランスを欠いた心性によってもたらされる言葉を批評的に造形している。日本、西洋を問わず様々な歴史的言語素材を駆使して、華麗な花火と雄大な自然とともに、日本について考える舞台。
8月26日(土) 19:30開演
9月2日(土) 19:00開演
9月9日(土) 19:00開演
野外劇場
演出ノート:「日本という幻想」
 
日中韓3カ国語版『ディオニュソス』
演出:鈴木忠志、原作:エウリピデス、出演:SCOT
狂信的な宗教集団と政治権力の対立。それぞれの集団が創り出す自己正当性の主張。その争いの中で犠牲となる母親の悲劇。スズキ・メソッドをマスターした世界の俳優たちが演じ続けてきたSCOTの代表作。今回は、日本、中国、韓国の俳優が共演する。今秋、日本ASEAN友好協力50周年記念事業のメイン・プログラムとして、ジャカルタで上演する舞台。
8月26日(土) 15:30開演
9月2日(土) 16:00開演
9月9日(土) 16:00開演
利賀大山房
演出ノート:「物語の誕生」
 
『トロイアの女』
演出:鈴木忠志、原作:エウリピデス、出演:SCOT
約2500年前に戦争の過酷さを描いたギリシア悲劇の傑作。この戯曲を現代的な視野から構成した鈴木忠志の代表作。1974年の初演以来、世界20カ国を駆け巡っている。戦争によって、家を破壊され家族も失い、誰の助けも得られず「神も仏もない」と死んでいく孤独な老婆の姿を通して、古代から現代にまで絶えることなく続く戦争の悲惨さが表現されている。
8月25日(金) 19:00開演
8月27日(日) 15:00開演
9月1日(金) 19:00開演
9月3日(日) 17:00開演
9月8日(金) 19:00開演
9月10日(日) 14:00開演
新利賀山房
 
鈴木忠志トーク
鈴木忠志が、利賀の歩みと未来について語り、観客の皆様の質問に答える恒例企画。
8月26日(土) 12:00~13:30 新利賀山房
9月3日(日) 10:00~11:30 利賀大山房
9月9日(土) 10:00~11:30 新利賀山房
 

 
現代舞台芸術の魅力発信――芸術と地域との連携強化に向けて
 
鈴木忠志(富山県南砺市)、宮城聰(静岡県静岡市)、平田オリザ(兵庫県豊岡市)、中島諒人(鳥取県鳥取市)が、昨年設立した次世代の日本の演劇人と共同で作品を創造する会「桃太郎の会」。各地域で創造した作品を利賀で上演します。今年は、特別参加としてインドネシアの演劇人による作品も加わります。
 
『門』
演出:伊藤全記、作:別役実、芸術監督:中島諒人、制作:鳥の劇場(鳥取)
日本が高度経済成長期にあった1966年、都市の人々の生をみつめて書かれた別役実の初期作。その上演を通し、高度情報化社会にある現代の生を改めて問い直す。わたしたちは、いま、何を喪いつつあるのか。果たしてそれを、取り戻すことはできるのか。
9月1日(金) 16:00開演
9月2日(土) 14:00開演
創造交流館
 
『泉と涙』
作・演出:バンバン・プリハディ、芸術監督:鈴木忠志、制作:SCOT(富山)
男は古い泉を掘っている。遠い昔に枯れた泉。人々はそれを嘲笑するが、彼は過去の希望を掘り起こすかのように掘り続ける。歴史と現在、人間と環境破壊、そして未来への希望を描く舞台。利賀の岩舞台のためにジャカルタ演劇協会会長でもあるバンバン・プリハディが創造した新作。
9月1日(金) 21:00開演
9月3日(日) 21:00開演
岩舞台
 
『楢山節考』
演出:瀬戸山美咲、原作:深沢七郎、芸術監督:鈴木忠志、制作:SCOT(富山)
主人公おりんは「山へ行く」日を目標に、過剰なエネルギーを持続しながら生きている。そこには棄老伝説という言葉のもつ暗さとは逆の、強さと明るさがある。民間信仰における死生観、それを通して、現代人が失った生命力の根を問い直す。
9月2日(土) 12:00開演
9月3日(日) 14:00開演
利賀山房
 
『お艶殺し』
演出:石神夏希、作:谷崎潤一郎、芸術監督:宮城聰、制作:SPAC-静岡県舞台芸術センター(静岡)
裕福な質屋の一人娘・お艶と、奉公人・新助の駆け落ちの顛末を描いた、文豪・谷崎潤一郎の初期小説『お艶殺し』。情熱のままに突き進み、転落しながらも愛し続けることを止めない若者たちの生命力あふれる姿を現代に通じる物語として描き出す。
9月8日(金) 16:00開演
9月9日(土) 13:00開演
利賀山房
 
『窓の外の結婚式』
演出:堀川炎、作:柳美里、芸術監督:平田オリザ、制作:アゴラ企画(兵庫)
津波によって1人生き残った、とある女性。現在と過去の時間軸を行き来し、隣にいる夫とは別の男性を思い出しながら、言いようのない悲しみを背負う女性の物語。それは震災を風化させず、しかも過去の悲しみを乗り越えていく強さと希望を予感させてくれる。
9月8日(金) 21:00開演
9月10日(日) 16:00開演
創造交流館
 
「5人の演出家によるトーク」
バンバン・プリハディ、瀬戸山美咲、石神夏希、堀川炎、伊藤全記の5人の演出家が、観客の質問に答えて、自らの問題意識を語る。
司会:平田オリザ
9月10日(日) 17:30~19:00
創造交流館
 
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令和5年度日本博2.0事業(委託型)
主催:(公財)利賀文化会議、(独)日本芸術文化振興会、文化庁
 

 
SCOTサマー・シーズン2023 特別企画
 
シンポジウム「利賀・永田町演劇サロンによる対話」
地方の活性化、世界に対する日本の魅力の発信には、文化芸術が果たす役割は大きい。文化芸術の在り方を討論する。
 
8月27日(日)9:15~12:45
利賀大山房
 
・挨拶
中曽根弘文(永田町演劇サロン代表、参議院議員)
青柳正規(元文化庁長官、利賀文化会議評議員)
 
・基調講演
鈴木忠志(利賀文化会議理事長)
 
・第1部 地方創生と文化芸術
小渕優子(衆議院議員)
赤沢亮正(衆議院議員)
奥正親(岡山県奈義町長)
菊地伸(北海道東川町長)
<司会>細野豪志(衆議院議員)
 
・第2部 世界に通用する文化芸術の可能性
安藤裕康(東京国際映画祭チェアマン、利賀文化会議評議員)
大江正彦(香川県小豆島町長)
田中幹夫(富山県南砺市長)
山田素子(文化庁参事官)
<司会>橘慶一郎(衆議院議員)
 
 
国際演劇評論家協会(AICT)利賀会議「世界の評論家によるシンポジウム」
世界各国を代表する演劇評論家が利賀に集まり、世界における利賀の価値と、今の演劇の課題について語り合う。
 
9月10日(日)10:00~12:00
利賀大山房
 
参加者
Jeffrey Eric Jenkins (AICT会長・アメリカ理事)
Michel Vaïs(カナダ理事)
Natalia Tvalchrelidze (ジョージア理事)
Irina Gogoberidzé(ジョージア理事)
Stéphane Gilbart(ルクセンブルク理事)
Jean-Pierre Han(フランス理事)
Emmanuel Dandaura(ナイジェリア理事)
Halima Tahan(アルゼンチン理事)
Zhu Ning(中国理事)
Nikolai Pesochinsky(ロシア理事)
Zuzana Uličianska(スロバキア理事)
Pawit Mahasarinand(タイ理事)
Savas Patsalidis(ギリシア理事)
Vicky Angelaki(Critical Stages 26編集長・イギリス)
<司会>本橋哲也(日本 国際演劇評論家協会会長)
 
国際演劇評論家協会は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に属する国際的舞台芸術評論家の協会。本部はパリにある。鈴木忠志は2019年に、その演劇理念と舞台が世界の演劇に貢献したとして、協会から世界で 8 人目に顕彰された(タリア賞)。
 
 

 
観劇予約
 
7月29日(土)10:00受付開始
TEL: 0763-68-2216
受付時間10:00~17:00
電話、または直接利賀の事務所で予約してください。FAX、E-mail、ウェブサイトからの受付は行っていません。
 
予約にはSCOT倶楽部への登録が必要です。SCOT倶楽部の会友の方は名前と会友番号をお伝えください。登録がまだの方は名前、住所、電話番号をお知らせいただき登録を済ませてから、予約してください。複数名で予約される場合は、同伴の方も登録してください。
登録はSCOT倶楽部公式サイトからもできます。後日、会友証を郵送します。なお、観劇の予約は、会友証がお手元に届く前でもできます。
 
“ご随意に”
利賀におけるSCOTの公演は、公演に対する入場料金を戴くという考え方をとっていません。SCOTの活動自体を応援してくださる方から、「お志」を戴くことにしています。皆様のお気持ちに応じて、ご支援の方法を“ご随意に”お決めください。
 
SCOT倶楽部
利賀での活動を応援してくださる皆様に、「SCOT倶楽部」の会友として登録をしていただいています。会友になっていただいた方に優先的に活動のご案内をしています。
 
SCOT倶楽部公式サイト
 

 
「お志」を納めてくださる方は、下記にお願いいたします。
 
■口座振込
となみ野農協 利賀支店
普通口座 0005807
口座名義:SCOT倶楽部(スコットクラブ)
------------------------------------------------------------------------
■郵便振替口座
00780-2-100782
口座名義:SCOT倶楽部(スコットクラブ)
------------------------------------------------------------------------
■クレジットカード
詳しくはSCOT倶楽部公式サイトをご覧ください。

その他

利賀を訪れる方へ
 
宿泊・交通について
村内は宿が少なく、すぐに満室になりますのでお早めにご予約ください。
利賀村への公共交通機関は、越中八尾駅と井波からの市営バス(1日2便)のみです。
公演に合わせた連絡バス(要予約)のご利用をお勧めします。
 
食事について
利賀芸術公園の近隣には、コンビニや売店がありません。
お食事はグルメ館の食堂や売店をご利用ください。
ATMやクレジットカードが使える場所がありません。現金をご持参ください。
 
環境について
朝晩は10度以下まで冷え込むことがあります。服装にはご注意ください。
夏期は虫の多い時期です。虫よけなどを持参してください。
自動車でお越しの場合は、険しい山道がありますのでお気をつけください。
 
会場間の移動には、無料のシャトルバスをご利用いただけます。
 
 
宿泊・連絡バスのご予約
 
7月29日(土)10:00受付開始
TEL: 0763-68-2278
受付時間10:00~17:00
予約には観劇予約番号が必要です。先に観劇の予約をお済ませください。
予約されるご本人と、一緒に予約されるすべての方のお名前と観劇予約番号が必要になります。
 

 
連絡バス
(要予約、料金:片道500円)
 
【富山駅連絡バス】
<往路> 富山駅北口→利賀芸術公園
・8月25日(金)
16:30発→18:00着
・8月26日(土)
10:00発→11:30着
13:30発→15:00着
16:30発→18:00着
・8月27日(日)
7:20発→8:50着
 
・9月1日(金)
13:30発→15:20着
16:15発→18:05着
・9月2日(土)
13:30発→15:20着
15:30発→17:20着
・9月3日(日)
8:00発→9:30着
 
・9月8日(金)
13:30発→15:00着
・9月9日(土)
8:00発→9:30着
13:30発→15:00着
16:15発→17:45着
・9月10日(日)
8:00発→9:30着
 
<復路> 利賀芸術公園→富山駅北口
・8月26日(土)
21:30発→23:00着
・8月27日(日)
16:45発→18:15着
 
・9月2日(土)
21:00発→22:50着
・9月3日(日)
18:45発→20:35着
 
・9月9日(土)
21:00発→22:30着
・9月10日(日)
15:45発→17:15着
 
【高岡・福光連絡バス】
<往路> 高岡駅瑞龍寺口→新高岡駅南口→福光駅→利賀芸術公園
・8月26日(土)、9月2日(土)、9月9日(土)
16:00発→16:15発→16:55発→17:45着
 
<復路> 利賀芸術公園→福光駅→新高岡駅南口→高岡駅瑞龍寺口
・8月26日(土)
21:30発→22:20着→23:00着→23:15着
・9月2日(土)、9月9日(土)
21:00発→21:50着→22:30着→22:45着
 

 
南砺市営バス
(毎日運行、予約不要、料金:片道210円)
<往路>
越中八尾駅→利賀芸術公園
10:40発→11:32着/17:05発→17:57着
井波→利賀芸術公園
10:40発→11:32着/17:05発→17:57着
<復路>
利賀芸術公園→越中八尾駅
7:13発→8:07着/14:41発→15:35着
利賀芸術公園→井波
7:13発→8:07着/14:41発→15:35着
 
※注 9月1日、2日、3日の午後は、おわら風の盆の開催に伴い、越中八尾駅のバス停の場所が変わります(越中八尾駅から約3km)。
富山駅発着の連絡バスのご利用をお勧めします。なお、9月1日、2日、3日の午後は、富山駅連絡バスも別のルートを通るため、運行時間が長くなります()。
 
金沢駅連絡バス(世界遺産・相倉合掌集落経由)
観光ボランティアが相倉合掌集落をご案内します。
地域通訳案内士による英語の案内も可能です。ご希望の方は、ご予約時にお問合せください。
復路は、花火劇『世界の果てからこんにちはⅠ』の終演後に出発します。
9月2日(土)、9月9日(土)
往復1,000円
<往路>金沢駅→世界遺産・相倉合掌集落→利賀芸術公園
14:15発→15:30着→17:00発→18:00着
<復路>利賀芸術公園→金沢駅
21:00発→22:30着
 

 
<テント>
特設テントサイト
グルメ館隣接。
会場近くでテント泊。テントの設置と片付けは、ご自身で行っていただきます。
※1張あたりの1泊料金
1人用テント1,000円 3人用テント3,000円
・シュラフ、マット、毛布の貸し出しあり
・利賀国際キャンプ場のシャワー利用可
 
<公共の宿>
瞑想の郷(瞑水の館)
利賀芸術公園から車で20分。
最終公演終了後に宿まで送るバスとグルメ館の朝食時間に合わせた会場行のバスを運行します。
【1室2名~ 素泊まり】
※1名あたりの1泊料金
1室2名:5,500円 1室3名:5,100円 1室4名:4,200円
・男女共同風呂(時間別)あり
・タオル、歯ブラシあり
 
<民宿>
瑞峯男女別相部屋)
利賀芸術公園から徒歩20分。
最終公演終了後に宿まで送るバスを運行します。
男女別相部屋 朝食付】
1泊1名:7,300円
・男女別浴室あり
 
<民宿>
長崎温泉
利賀芸術公園から車で50分。
土曜日の公演終了後に宿まで送るバスと日曜日の朝のプログラムに合わせた会場行のバスを運行します(往復500円)。利賀の食材を使用した朝食と夜食(おにぎり)を提供します。
・民宿 利賀乃家
【1室1名~ 夜食・朝食付】
1名あたりの1泊料金:8,000円
・民宿 ながさき家
【1室1名~ 夜食・朝食付】
1名あたりの1泊料金:8,000円
・民宿 茂兵衛
【1室1名~ 夜食・朝食付】
1名あたりの1泊料金:8,000円
 
■グルメ館・利賀案内所
観劇の合間に、ゆっくりと食事や休憩をしていただくことができる場所です。利賀そばや軽食、お弁当、お飲み物などをご用意しています。
特設テントサイトや公共の宿にお泊まりのお客様は、朝食(要予約、500円)をお召し上がりいただけます。
 8月25日(金)15:00~22:00
 9月1日(金)、8日(金)11:30~23:00
 8月26日(土)、9月2日(土)、9日(土)8:00~22:00
 8月27日(日)8:00~17:00
 9月3日(日)8:00~23:00
 9月10日(日)8:00~20:00
 
■総合案内所
本部(受付)前の総合案内所では、飲み物やパンなどを販売します。
 
 
主催:(公財)利賀文化会議
共催:富山県、(公財)富山県文化振興財団
    助成 20220704141934vHPsnWxv.jpg文化庁 令和5年度文化芸術振興費補助金 文化芸術創造拠点形成事業
  20220704141934vHPsnWxv.jpg文化庁文化芸術振興費補助金 劇場・音楽堂等活性化・ネットワーク強化事業
     (地域の中核劇場・音楽堂等活性化)|独立行政法人日本芸術文化振興会
   南砺市、SCOT
 協賛:(公財)松翁記念財団

資料